ジャニオタでよかった話

宝塚でも韓流でも歌舞伎でもアニメでもどれにでも言えることだと思うけど、歳とった今でもオタク楽しいよ。

って話です。

 

去年、子供の学校関係で知り合ったお母さん2人と、保護者会の後の流れでお茶することになった。

授業や仕事やテレビ番組なんかの当たり障りのない世間話でそこそこ盛り上がって、そろそろ時間も時間だし…という空気の中、Aさんが「もうすぐHERO始まるから楽しみ。木村くんかっこいいわ~」と。

そうね、キムタクかっこいいよね、あのシリーズはうちの息子も大好き。うんうん。
と思ったのも一瞬で、私のジャニオタセンサーが稼働を始めた。
キムタクじゃなくて木村くん?んんん?

と思ったのは私だけではなかったようで
「キムタクじゃないんや?もしかしてコンサート行くくらいSMAP好き?」とBさんがぶっこんできた。

さすがに一瞬ひるんだAさんだったが覚悟を決めたかのように、「京セラは必ず行く。他の会場も行ければ行くで!」
するとBさんが「実は私はキスマイが好きでこの前の藤ヶ谷くんの舞台に3回行ってん!」
AさんもBさんもお母さんの顔からキラキラ顔へ変化してるから私も「エイトめっちゃ大好きやねん!」とつられて言うしか。

3人とも驚いてうわっとのけぞりつつ「この歳になってこんな流れで現役ジャニオタが3人そろうなんて凄くない!?」と大盛り上がり。

Aさんは幼少期からの筋金入りジャニオタ。マッチからSMAPまではほぼ全部ファン歴あるらしい。
Bさんはこの歳になってからのまさかのジャニオタデビューらしく、気持ちよくスコーンと堕ち、お金も時間も思う存分費やしているらしい。なんせ、藤ヶ谷くんの舞台のために宅電3回線準備したとかなんとか。

3人に共通するのは職場ではジャニオタだということは隠しているし、近所のママ友の集まりでジャニーズが話題になっても会話に加わらないようにしていること。
何故ならオタクの自覚有りだから!お茶の間ファンの人にカミングアウトするとかなりの確率で引かれるから!
でも本当は言いたかったりする。同担じゃなくてもいいから、ジャニーズ沼にはまった人にしかわからない、このかっこよさとかそのおもしろさとかあの気持ち悪さとかについて語りたい。
語りたいけど、若い頃からの友達が諸々の事情でオタ卒していく中でずるずるとオタクやっていたり、おばさんになってからオタクデビューしたりすると周りに同志がいなくて結構孤独なんです。

子育ての中で一番楽しい時期は過ぎてしまい、平凡に仕事をして平和に家庭生活を送っている、厳しい現実って程ではないけど、さほど盛り上がったりもしないこの日常に彩りを与えてくれる、それがジャニーズ!
担当を観てる間は夢見れるじゃないですか!
若い頃はスキャンダル報道にやきもきしたり、同担拒否っぽい独占欲みたいな感情もあったけど、今じゃ自分に旦那もいるし子持ちだし、大らかな気持ちで担当を見れるようになった。
結構なんでも許せる。むしろ早く幸せになってほしい。
もう、アイドルを続けてくれるだけで嬉しいし幸せ。
独身の頃から比べたら予算は少ないけど、お金の遣い処がわかってきたので、割と心置きなく注ぎ込める。
歴が長い分、自然と他のGの知識も蓄積されて、我がのジャニ限定博識ぶりに自分でびっくりする!

そんなことをお互い熱弁して、LINE交換してお開きになった。
終電逃しそうな勢いだった。

ジャニーズが大好き!ってだけでマッハで打ち解けられるのはどの年代相手でも同じだと思う。
というか、同好の士とは年齢性別関係なく仲良くなりやすいというのはよく聞く話だし、また、歳を重ねれば重ねる程、新しい友人というのがなかなか出来にくいこともよく言われている話で、私も薄らとそんな気がしていたところにお仲間発見!だったものだから、嬉しかった。

スポーツや文化的な趣味のほうが世間体的には受けもいいし、普段ジャニオタなのを隠しているのもなんとなく世間体が悪いというかなんとなく後ろめたい雰囲気を感じるからなんだけど、好きなものは好きだしね。こればっかりは仕方ないしね。

もしかしたら他に「大好き」のターゲットが移ることがあるかもしれない。
「好き」の度合いも変わってくるかもしれない。
受験や就活や仕事の踏ん張りどころや婚活や子育てなんかで「○○くん大好き!」なんて思ってる場合じゃなくなることもある。うん、あった。
でも、今めちゃくちゃ楽しいので、結果オタ卒しなくてよかったなと。

という、3人の一致した意見をここに書き留めておきます。